料理上手のコツ:油通し
下ごしらえにひと手間加えるだけで、料理のおいしさがグンと変わります。油通しは、主に中国料理で使われる方法です。食材の表面だけを短時間に加熱することで水分・栄養素・旨味を閉じ込めておいしくなります。
油通しの効果
ダイエット(!)
油通しすると油っぽくなるように思えるかもしれませんが、実際には油通しをした場合の方が、油の摂取量を抑えることができます。
油通しをすると、炒める時間が短くなります。また、食材の表面を熱しているので、傷がつきにくなります。
逆に、油通しをしない場合、 炒める時間が長いのでそれだけ油を吸ってしまいます。また、表面に傷がつき食材の表面積が広くなるので、吸油率が高くなります。
油通しの後きちんと余分な油をきっておけば、トータルでは少ない油を使うことになるのです!
食感
野菜にバツグンの効果を発揮します。野菜がシャキっと甘味を増します。
油通しをしないで炒めると、出てきた水分が鍋の底にたまり、軽くゆでられた状態になります。そのため野菜はクタッとしてしまい、独特の食感が失われてしまいます。油通しをしすると、出てきた水分は100度を超える油に浸され、瞬時に蒸発します。そのため、油通しの後で鍋で食材を炒めると、余分な水分が出てこず、野菜の食感が保たれるようになります。
味
肉がふんわりとジューシーになります。
油通しをして短時間でタンパク質を凝固させることで、肉のうま味や下味を外に逃がすことなく調理できます。タンパク質の凝固温度は一般的に60度ぐらいです。沢山の素材を一度に炒めると、鍋の温度は下がってしまい、肉の旨味が外に逃げてしまいます。
見た目
見た目に艶が出て、色合いがよくなります。
家庭でもできる簡単な油通し
本格的な中国料理のお店では、中華鍋に油をはって油通ししますが、家庭では炒め物のたびに大量の油を使うことは難しいでしょう。
家庭用鍋では沸騰したお湯に大さじ2杯の油を入れ30秒間茹でると、油通しと同じ効果が得られます。油が少量で済むので経済的です。
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